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株式会社アバールデータ

技術礎にニーズに応える

イメージング部 ゼネラルマネジャー 宮崎正
イメージング部 1グループ マネジャー 根橋一男
イメージング部 1グループ シニアチーフ 海野創


 アバールデータでは、組込み制御、画像処理、通信関係の製品の製造・販売をしています。画像処理関連ではキャプチャボード、ソフトウェア、それから画像処理装置などのソリューションを提供しています。
 弊社は今年(2008年)で50周年を迎えます。東洋通信工業という社名で、電子基板の開発からスタートしました。30年ほど前に開発・発売したペッカーというROMライターがヒットし、それと前後してニコンの仕事が受注できるようになりまして、このときが大きな転機でした。そのあと半導体不況などで経営が厳しいときもありましたがそれを乗り越え、当時製造や販売の系列会社があったのですが統合し、1989年に社名を現在のアバールデータに変更して、1991年に店頭公開(現・JASDAQ)に至りました。
 画像処理関連では、統合前のトーヨーデータという販売代理店で扱っていたVMEのバス・モジュールがきっかけで、そのときにキャプチャボードと呼ばれる画像処理のボードが、VMEバス・モジュールと合わせて実装機あたりで使われるようになり、そのボードを開発するようになったのが一番最初です。


画像処理ビジネスの展開

 最初は画像処理用のLSIを開発し、カメラの画像データを入力しながらリアルタイムに画像処理するボードに重点を置いていました。ですが処理は必要なくキャプチャだけしたいというニーズもありまして、キャプチャのみ行うボードも開発していきました。ここではニーズに対し、バリエーションを揃えてさまざまなカメラ接続に対応することを中心に展開していきました。最近は高速画像処理が必要というユーザ向けに、FPGAによる処理技法やソフトの開発にも取り組んでいます。このように、ソフトも含めた画像処理のソリューションを提供するっていうところが見えてきたわけです。ですので、キャプチャボードに代表されるようなハードウェアを得意とはしていますが、その先のソフトウェアも含めて、機能モジュールとして提供することを主眼において開発しています。
 最近では新たにPCI ExpressのLSIの販売にもトライしようとしています。結構反響があります。以前にも画像処理LSIというのは開発しましたが、これは自社のキャプチャボードに乗せての販売ということで、拡販はしなかったので、新たな試みということになりますね。


最近のキャプチャボードの傾向

 海外製品は以前からありましたが、ここ4、5年でユーザさんがそれをなんの躊躇もなく使うようになられたのを感じます。となるとやはり価格が最大の要因になってきます。弊社でもPCI ExpressのブリッジLSIを搭載したボードを、従来にない低価格で販売しています。価格は厳しい時代になってきていますね。弊社のキャプチャボードは安価な汎用機と、高性能なFPGAの処理用と、どんどん方向性が大きく離れてふたつに分かれています。そうなると付加価値としてソフトを売っていかなければということで、ソフトにも力を入れています。海外製品はライブラリがあった上でのボードですから、それと同じ土俵に乗らないといけないということですね。なかなかライブラリ単体で海外製品に勝つのは難しいですが、ミドルウェアで売っていくとまだ勝負になるかなとは思っています。ライブラリを買って、ユーザが自分のニーズに合わせるということは、そこで一仕事発生してるわけですから、やはりそこにニーズがあるのかなと思っています。


ボード開発の難しさ

 最近のカメラはデジタルではCameraLinkに移行しつつあります。CameraLinkはカメラ設計者にとっては簡単で、どなたでも作れてしまうようなものになっています。そこで注意しなくてはいけないのはやはり速度ですね。転送帯域を含めた基板内での速度の上昇が、設計的には一番厳しい面になりつつあると思います。当然、NTSCの時代とクロックが違います。あとは要求されるデータ帯域ですね、当然10倍以上になっていますので、それに対するボード設計では、高速化から高集積化に対する難易度というのは上がっています。反面アナログがなくなっているという意味では、ある程度のレベルまではどなたでも作れるものになっているんじゃないかなという気はします。
 最近のユーザは、カメラの設定なんて自動的に完了しているものと思っている場合が多いです。以前ですと、カメラをこのモードに、ボードはこのモードにして、という感覚がありましたけど、現在はボードもカメラも自動的にセットされていますので、キャプチャする部分はブラックボックスと考えていらっしゃいます。ですから動作しない場合に理由を考えても、カメラとボードを分けて考えるということはないですね。ただ撮れないということだけが質問として来るという感じです。そういったサポートは日常茶飯事ですね。我々に対しては、ユーザが撮りたいものをどういうふうにカメラを使えば撮れますよという情報提供者であってほしいというニーズがあることは確かです。
 かたや高度にレジスタを操作したいというお問い合わせもありますので、画像処理の裾野が広がってきているなと感じています。


インテリジェントカメラの開発

 画像処理システムでは、ここ4、5年でラインカメラがかなり使われるようになりました。ラインセンサ自体が高速化して、使われるシチュエーションが増えているようです。たとえば液晶のラインなどですと、ラインカメラをたくさん使いたいわけです。しかしその台数分だけパソコンを並べるわけにはいきません。となるとカメラと処理を一緒にするしかないだろうと。アバールデータにはもともとガラスのごみですとか、シートのような無地の欠陥検査を行うボード製品がありましたので、その延長ということで開発したのがインテリジェントカメラです。無地の欠陥検査のアプリケーションも付属しています。
 ラインセンサの場合は、無地の欠陥検査というニーズがある程度大きな割合でありますので、そこに注目しました。アプリケーションを提供し、満足のいく範囲の性能を確保して売っていかないとだめということですね。ですので、無地の欠陥検査というアプリケーションが先にあって、そのためにはこの程度のCPU、この程度のカメラというものを組み合わせた次第です。
 こうやって製品化すると、様々なニーズが出てきますので、インテリジェントカメラとしての認知度は上がってくるのかなと思っています。具体的には太陽電池のパネルや、液晶のパネルですね。あと、実験される方にも非常に手軽に、このカメラとノートパソコンがあれば仮設置することができるという面でも新しい引き合いがあります。大きなラインの隣に、実験用に簡単に設置して、開発されている方がワークの状況を見るという用途ですね。


画像処理装置の課題

 画像処理装置はソフトの完成度次第なものですから、ハードウェアはパソコンの進化で向上できても、ソフトウェアはその性能を十分に出せるアプリケーションとして提供できるかというところが、一番問題になっています。CPU性能を十分出せるようなアルゴリズムになっているかというと、そのバランスはまだまだという感じですね。そこがバランスとれるようになれば装置としても売れるのかなと感じています。やはりお客さんが望まれる装置というものを考えると、パソコンを意識するような装置なんて望まないですよね。ですので、Linuxなどでいきなり電源を切っていいような環境をそろえて、そういうレベルのパソコンで、十分な性能を出せるアプリケーションが乗っていて、という装置を作ってかなきゃいけないと思っています。ですからまだまだ弊社がやるべきところはありますし、精進していくところがあるなと思っています。


今後の展望

 当面ですと、製品のプロダクトとしては4つに絞って注力しようとしています。4つというのはFPGAの処理系、汎用キャプチャボード、インテリジェントカメラ、画像処理ソフトです。それぞれのプロダクトをはっきりさせ、追求すべきことを明確にし、その先には互いに連携を必要とする時代が来るだろうと思っています。画像処理のハードウェアで精進したことをボードのFPGAに反映させるだとか、装置にしていくとか、そういった展開が必要だと思っています。インテリジェントカメラにソフトの資産やFPGAの処理を入れるなどの、連携の時代にもっていきたいと思っています。ほかにも眠っている技術というものありまして、それをどこかのタイミングで取り出していくということも必要かと思っています。具体的には、WindowsをINtimeというリアルタイムOSにするというものとか、ハードディスクに長時間記録するものなどです。そういうものはまだまだ可能性としては大きいと思っていますので、どこのタイミングで取り出して、どういうふうに今まで積み重ねたことの上に乗せることができるかが楽しみです。
 画像処理関係は、ひとつひとつのテーマがニッチなニーズや技術で奥深いものですから、なかなかユーザの望んだものが提供しきれない部分もあります。それをどれだけ社内の中で温めきれるか。それらバランスをとりながら、ニーズに見合ったソリューションを提供することが一番の醍醐味かなと思っています。

企業案内
  • 株式会社アバールデータ
  • 所在地:〒194-0023 東京都町田市旭町1-25-10
  • TEL:042-732-1000
  • FAX:042-732-1022
  • URL:http://www.avaldata.com/
  • 創立:1959年8月